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元研究者が考える、転職して民間企業の正社員になるメリット・デメリット

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どうも、ケンドー修介(@tensyoku_postdo)です。

このブログをお読みの方ならご存知の通り、いま若手の研究者を取り巻く雇用環境は非常に悪いです。

ポスドクや特任助教などは非正規雇用なので身分が安定しませんし、教授などによるアカハラ問題も深刻です。

ということで、私はアカデミアで研究者を続けることに見切りをつけ、今では民間企業で働いています。

それで転職して思ったんですけど、民間企業の正社員職というのは完全にアカデミアとは別世界です。いいところ、悪いところとそれぞれありますが、労働者という意味では本当にしっかりと守られているなと痛感します。

ということで、ここではアカデミアにいた元研究者が感じる、民間企業の正社員になるメリットと、そうはいってもどうしても存在するデメリットについて、それぞれお伝えしたいと思います。

民間企業への転職を考えてる研究者の方は参考にしてみてください。

正社員は特権階級!?

まずはじめに言いたいことがこれ。民間企業の正社員職はどう考えても特権階級だということ。

もちろんなかにはブラック企業も存在しますし、非正規社員の低賃金という問題もあるとは思います。でも少なくとも研究者なら、しっかりと準備して(あるいはこのブログを熟読して(笑))転職活動をすれば、かなりの確率でホワイト企業の正社員職を手に入れることができます。

(参考記事)転職を考えているポスドクが知っておきたい転職エージェント3選とその活用法

それではどのあたりが特権階級なのか、いくつか例を挙げてみますね。

任期というものが存在しない

最大にして最強の理由がこれ。正社員というのは任期が存在しません!(笑)

これ、普通に就職して企業に勤めている人にとっては「そんなの当たり前じゃん」というレベルの話なんですよね。でもアカデミアで苦労しながら働いている人にとっては、5年後、10年後の収入の道が確保されているというのは、本当に信じられない話だと思います。

今どきの会社員は終身雇用も約束されていないし、大して安定してないよという意見は、アカデミアの地獄の雇用レベルを知っている人にとっては寝言以下にしかなりませんね。

日本では正規職員を解雇することが非常に困難であるため、一度正社員になってしまえば後は適当に働いていもよほどのことがない限りはいきなりクビになったりはしないんです。これはアカデミアから民間企業に移ったときに、本当に驚いたことでした。

福利厚生がしっかりしている

会社員にとって年収というのは重要な要素なんですが、意外と年収以外の要素、つまりは福利厚生による影響というのが無視できません。

正社員であれば、住宅手当や社宅などの形で住宅補助を受けられたり、家族をもっていれば扶養の手当をもらえるところも少なくありません。

健康保険も民間企業で入るものの方が有利ですし、退職金や年金の積み立てなどをおこなってくれているところも多いでしょう。意外なところでは生命保険に加入してくれているといったところもあります。

こういった様々なサービスが、アカデミアの非正規職には用意されていません。

経費が潤沢

これは正社員に限った話ではないかもしれませんが、企業に来ると、経費が潤沢なことに驚かされます。

移動にタクシー使うなんて、アカデミアにいたときは考えられませんでした。出張にいくと食事代もしっかりとカバーされますし、出張手当やらなんやらで結構プラスになることも多いです。仕事に使う備品なんて、むしろ自分で買うなとまで言われますからね。

経費というのは節税効果があるので、経費でカバーできるところは会社がしっかりと負担してくれるんです。

学会の年会費とかを自腹で払っていたのは、会社員の感覚からすると結構異常なことだと今では思います。

正社員 = 制度の歪みを利用した存在

こんな感じでメリットを挙げていくとキリがありません。

昔だったらこれに年功序列の制度が乗っかって、年を重ねるだけで給料が上がっていく時代がありました。

よく中年のサラリーマンが若者に向かって、「しっかりとした企業に勤めろ」みたいなことを言ってますけどね、それって単に自分たちの身分が特権階級であることを誇示しているだけなんですよね。

ということを考えると、正社員で働いている人たちというのは偉くもなんともなくって、ただ単に制度の歪み(日本では正規職員の解雇は非常に困難であること)をうまく利用して特権階級に乗っかっているだけとも言えると思います。

正社員になることで失うものとは?

さて良いことずくめのような正社員職ですが、デメリットはないのでしょうか?

私が考える民間企業の正社員職の最大のデメリットは、自分の時間や意思が持てなくなる、ということにつきると思います。

やっぱりこれほどのメリットを受けられるわけですから、好きなことをやりたいように、というわけにはいかないですよね。

ときには面倒くさい仕事をしなければならないですし、嫌いな上司の指示に従わなくてはならないこともあります。そのあたりをぐっとこらえることで、安定した地位と収入を得られるのかなとも思います。

なんだか資本主義の現実を見せつけてしまったようで申し訳ないですが、これが労働者であることの本質的な意味だと思います。

そうやって考えると、正社員職に与えられたメリットというのも、このくらいはなければやってらんないよねー、というレベルなのかもしれません。そのくらい、自由というのは尊いものなんですね。

(ちなみにアカデミアでの非正規職には残念ながら自由も安定もないので、労働者的には論外ということになります。)

まとめ

アカデミアから民間企業に移ることで、正社員になることのメリットについて冷静かつ客観的に俯瞰できるようになりました。

それだけに、労働者として資本主義社会に参加することの本質的なデメリットというものについても、痛感しています。

私は常々、好きなことをやりたいようにして生きるにはどうしたら良いかということを考えています。このブログは、私にとってのやりたいことの一つでもあります。

そうすると、日中会社にいって自分の時間を捧げるとういことは、実は本来やりたかったことを犠牲にしていることになるんですよね。

このあたりはなかなか難しいバランスの問題なのですが、いつの日かこれらを解決して、「好きなことをして生きていく」方法を生み出せればと考えています。

ということで、今回は元研究者が民間企業に転職して気づいたメリット、デメリットでした。

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