転職

転職でやりたいことを追求し続けたら取り返しがつかなくなった話し

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日本型の終身雇用は今では珍しい制度となりつつあり、一つの会社で一生を終えるというケースは少なくなってきました。

より良い職場環境や年収を手に入れるためには、積極的に転職することが重要です

そんな転職ですが、一体何を基準にして探せばよいのか、頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。

ひとつの方法として、自分がやりたいことにチャレンジする、という手があります。一度しかない人生なのだから、やりがいのある仕事で充実した人生を送りたい。そんな夢を持つのは、人として当然のことでしょう。

研究者だった私が一年発起して民間企業への転職に挑戦したときも、やりたいことはなんだろうかと考え続けました。

今回は、やりたいことを追求し続けた私の転職体験についてご紹介してみたいと思います。

やりたいことを探し続けた結果・・・

私の将来の夢は研究者になって、ノーベル賞級の大発見をすることでした。

と真面目に書くと、なんだかおかしいですよね。でも、研究者になったばかりのころは本気でそう思っていたのです。

結果的には、今の日本で研究者として食べていける人は本当に一握りの人しかおらず、夢を叶えることはできませんでした。

研究者の世界を諦めた私は、せっかく一度しかない人生なのだからと、それまでとはまったく異なる世界にチャレンジしてみたくなりました。それが経営戦略コンサルタントでした。この顛末は「ポスドク転職物語」に書きましたが、こちらの方も結局は実現することはありませんでした。

そこで思ったこと、それはやりたいことを探し続けても転職活動はうまくいかないということでした。それでは何にフォーカスするべきなのか?

それは「できること」なのです

僕は、やりたいことばかり主張していた自分の態度が少し恥ずかしく思えた。大学を卒業したばかりの新卒の学生ならばいざ知らず、30歳にもなってやりたいこと、もないよな。とはいえ、やりたくもないことを嫌々やるような人生を送るのが正しいとも思えない。転職市場という大海原の中で、僕はどちらに向かって進んでいったらいいのか分からなくなった。

研究者にできることって何だ!?(ポスドク転職物語より)

研究者としての経験が活かせる職業はなんだろうかと考えた末に選んだ結論が、科学機器メーカーの技術営業という職業でした。元研究者だった私だからこそできることにフォーカスすることで、顧客の要望やニーズを的確に捉えることができ、職場からもお客さんからも感謝されるようになりました。この仕事は4年間ほど続けることができました。

ところがここで、わたしの「やりたいこと」欲がむくむくと湧き上がってきたのです。この仕事は本当に自分のやりたいことなのだろうか?一度は諦めかけた経営に携わるような経験を、どうしてもやってみたくなったのです。

そこで一念発起して会計の資格を取り、監査法人というそれまでとはまったく異なる未経験の業界にチャレンジしてみました。

結果的にはこの転職は大失敗でした。慣れない仕事と肌の合わない上司のダブルパンチで、肉体的にも精神的にも参ってしまいました。1年ほど頑張ってみましたが、ここで自分が働いていてもしょうがないなと見切りをつけ、退職することにしたのです。

なぜ「やりたいこと」ではなく「できること」にフォーカスするのが良いのか?

このように、やりたいことだけ考えておこなった2回目の転職も、結局は失敗してしまいました。(今にして思えば、そもそも監査法人で経営に近い仕事などできるはずもないのですけどね。。当時の私はそんなこともよくわからないまま、見切り発車で転職したのでした。)

退職後は色々と考えたのですが、結局もともといた科学機器メーカーの業界に舞い戻ることになりました。4年間ほどやっていたという経験も、このときにの転職では非常に有利になりました。おかげさまで、いまでは前と同じように充実して働くことができています。

このように、私は転職する際には常に「やりたいこと」を優先してきましたが、その結果はあまり芳しくはありません。それよりも、自分にしかできないことを優先したほうが、精神的にも、また給与などの待遇面においても、はるかに大きな成果を残せています

転職する際に、あるいは人生の行き先を考える際に、やりたいことは何かと考えることは多いと思います。あるいは他人から、やりたいことをやれ、などといわれるかもしれません。

でもそんなときに、是非とも考えてみてほしいことがあります。

それは、自分にできることはなんなのだろうか、ということなのです。欲を言えば、自分にしかできないこと、あるいは自分が上位10%くらいに位置づけられる能力を探すのです。

自分にしかできないことというのは、ほかの人ならば苦労しなくてはできないのに、自分ならばほとんど無意識に楽々とできてしまうようなことです。これが見つかれば、例えば他人よりも早く仕事をこなすことができます。あるいは、他の人がやりたくない仕事でも、自分が代わってあげることができます。これにより、同僚から、そして会社全体から感謝されるようになります。

やりたいことが見つからなければ、無理に見つける必要はないと思います。それよりも、自分ができることは何なのかについて徹底的に考える事のほうが、有意義なキャリアを築き上げる上では遥かに重要です

35歳までに読むキャリアの教科書

「やりたいこと」と「できること」、この二つを軸にして転職活動をすることで、これまでとは違った風景が見えてくるはずです。

実はこの考え方と同じ主張をしている本があります。それが、「35歳までに読むキャリアの教科書」です。

著者は本の中で「動機」と「能力」という言葉を使っていますが、意味するところはやりたいことできることと同じです。

本書では様々な経歴をもった社会人たちが、どのようにして現在の職業にたどり着いたのか、動機・能力モデルを使って解説されています。今の職業に満足している人も、そうでない人も出てきます。転職をしながらキャリアを作ることを考えている人は、参考になる部分が非常に多いことでしょう。

そんな筆者自身についても、自身のキャリアについて紹介しています。

筆者は私と違い、やりたいことを徹底的に追求し続けています。その結果、既存の職業でやりたいことはできないと感じ、独立の道を選びます。なければ作ってしまうという発想が、私にはない部分でもあり、大変刺激的です。私自身も、できることが見つかった今だからこそ、やりたいことを腰を据えて探していきたいなと言う気持ちにさせられました。

まとめ

仕事選びでは、やりたいことを優先するのが当たり前という風潮があるように思います。

私もそれが当たり前だと思い込み、自分探しの旅を10年近くもおこなってしまいました。でもやってみて分かったのは、やりたいこと優先の転職活動はうまくいかないほうが多いということでした

肝心なのは、できることとやりたいことのバランスなんだと、今では思います

もしもやりたいことの方が大きくなってしまい、頭でっかちになっていたなら、もう一度立ち止まって、できることの部分を再確認してみてはどうでしょうか。

自分にしかできないことというのは、実は自分で探すのが難しいものです。自分ではできて当然と思っているからなんですよね。
そんなときは、【リクルートエージェント】のような総合系の転職サイトに登録して、キャリアアドバイザーと相談してみるというのも良いでしょう。プロの視点から見たあなたの本当の強みというものが明らかになるかもしれませんよ。


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