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転職を考えている研究者が知っておきたい転職エージェント3選とその活用法

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転職エージェント

アカデミアにいる研究者が幸せに働くためには民間企業に転職するのが一番だ。これが私が今まで経験してきたこと、そして周りで働いている博士たちの意見をまとめた結論です。

アカデミアの雇用は非正規雇用が主流であり、今後も改善する見込みはおそらくありません。現代の日本では非正規雇用の身分が続いてしまうとそこから抜け出すのは非常に困難であり、このことに気づいた研究者たちはいち早くアカデミアからの脱出を図っています。言葉の悪い言い方ではありますが、生活に不安を覚えながらアカデミアに残り続けるのは沈みゆく泥舟に残るようなものです。

親や配偶者の所得・資産などで生活できる余裕があったり、あるいは医師免許を持っているなどといった特殊な事情がない限り、アカデミアに残り続けるのはリスクが高すぎます。

しかし嘆くことはありません。研究者になるために受けたトレーニングと、研究者としての経験、これらはみな転職という次のステップに進む上で重要な財産になります。

今回は研究者が転職する際になくてはならない存在、転職エージェントについて解説したいと思います。

転職というのはやり方を間違えてしまうと孤独な作業となってしまいますが、頼れる転職エージェントが見つかればこれほど心強いものはありません。(このことはポスドク転職物語中のエピソードでも何度か触れました。⇒ 参考記事|【ポスドク転職物語-27】ポスドク、出会う。

転職エージェントをうまく使うこと、これが研究者の転職を成功させるコツです。

転職エージェントとは何か?まずはその仕組みを理解しよう

アカデミアに長くいるポスドクや若手研究者にとっては転職エージェントというのは馴染みのない言葉かもしれません。そこでまず、転職エージェントとはどういうものなのか、その仕組みについて理解しておきましょう。

転職エージェントは簡単にいえば、転職したいと考えている求人者と、新しい人材を欲しがっている企業の間をとり持つ、仲人のような存在です。かつての日本企業で採用といえば新卒一括採用のことを指していましたが、終身雇用と年功序列のシステムが崩壊したことで人材の流動性が高まり、中途採用をおこなうことが一般的となってきました。そのような背景の中で、転職エージェントの社会的な存在感は非常に高まっています。

転職エージェント会社というのは求人の紹介にとどまらず様々なサービスを提供しています。こういったサービスには例えば、

転職カウンセリング(どのような職種、業種が向いているのか)
履歴書・職務経歴書などの添削
面接対策
転職候補先との給与交渉

などが含まれます。 そして驚くべきことに、求職者はこうしたサービス全てを無料で受けることができます。

それでは転職エージェントはどうやって儲けを出しているのかというと、転職が無事成功した時に転職先の企業から成功報酬をもらっているのです。成功報酬の金額は一般的に求人年収の3割と言われています。ですから転職先の年収が500万円だったとすると、その3割、150万円が転職エージェントに支払われることになります。このようなビジネスモデルのため、求職者は無料で様々なサービスを受けることができるのです。

民間企業では数百万のコストをかけてでも自社に適した人材を探し出そうとしている一方で、アカデミアの求人は長いこと買い手市場が続いているため、人材の応募は黙っていても向こうからやってくるという状況です。こんなところにも人材に対する両者の環境の違いが表れていますね。

転職情報サービスとエージェントサービスの違い

転職エージェントに関する仕組みが理解できたところで、次にエージェント会社が提供しているサービスの違いについて説明しておきます。

一般的に転職エージェントのサイトで会員登録をすると、公開中の求人を自由に見ることができます。このように公開求人情報を自由に見ることができるサービスをいま仮に転職情報サービスと呼ぶことにしましょう。これに対して、一般には公開されていない非公開求人を見るために受けられるサービスをエージェントサービスとします。エージェントサービスでは専属のコンサルタントを通して非公開求人を紹介してもらうことができます。

ちょっと注意しなければならないのはリクルートの転職サービスで、両者のサービスにはそれぞれ異なる名前が付いています。前者の転職情報サービスはリクナビNEXTと呼び、後者のエージェントサービスのことをリクルートエージェントと呼んでいます。

転職情報サービスの方は自分で色々な求人を検索できますし、スカウト機能といって自分の経歴にあった企業からのアプローチも受けられますので、世の中にはこんな企業、職種があるのかといった発見があるでしょう。ただしそれらがポスドクや研究者の転職先として有力なのかというと疑問で、ほとんどの求人は研究者にとってはピンとこないものだと思っておいたほうが良いでしょう。というのもポスドクなどの転職というのはあまりに特殊なため、公開求人から相性の良いものを探し出すのは実質的に無理なのですね。

ということで基本的には専属コンサルタントと相談しながら非公開求人を中心に探し出すというエージェントサービスを受けることになるかと思います。

なおエージェントサービスを受けるにはコンサルタントと面談をする必要があって、これが多くの人にとって心理的なハードルになっているようです。ただ、転職のプロに自分のキャリアについて相談できるのは貴重な経験ですし(しかも無料で!)、なによりアカデミアからの脱出には使えるものは全て使い倒すという発想が重要ですので、コンサルタントとの面談は早いうちに済ませておいたほうが良いと思います。コンサルタントとの相性なども実は結構重要なポイントですので、まずは色々な転職エージェントの人と実際に会って相談してみるというのが良いのではないでしょか。(私も基本的には下記に紹介するエージェントを同時並行で利用しました。)

登録する前にTOEICの点数を確認しておくこと

ここまでで転職エージェントの仕組みとサービス内容について簡単にまとめてみました。興味が出てきたらすぐにでも転職エージェントへ登録をしましょうと言いたいところですが、その前に一つだけ確認しておいてもらいたいことがあります。それはTOECIの点数です。

アカデミアでは英語で仕事をすることは当たり前のことだと思いますが、民間企業では英語に対する抵抗感はまだまだ高く、英語が使える人とそうでない人の差は極めて大きくなっています。そのため各従業員がどの程度英語を使えるかを把握することは業務上極めて重要な課題となっています。そして、そのための指標として使われているのがTOEICの点数なのです。

民間企業で英語が使えるとみなされるTOEICの点数はおおよそ700点以上とみておけば良いでしょう。これはポスドクのレベルからすればそれほど高いハードルではないはずです。700点以上の点数をもっていれば転職マーケットでは英語が普通に使える人材とみなされ、なにかと有利になることは記憶にとどめておきましょう。

ポスドクとして研究をしていると、そもそもTOEICを受けていなかったり、学生時代に取ったままになっていたりすることも多いかと思います。その場合は転職エージェントに登録する前にTOEICを受験し、700点以上のスコアを証明できるものを用意しておくのがなによりも重要です。

ポスドクが押さえておきたい転職エージェント

700点以上のTOEICの点数を持っていることを確認したら、いよいよ転職エージェントに登録します。

転職エージェントは非常にたくさんの会社がありますが、ポスドクにとって重要なのは

  • 外資系求人が豊富であること
  • 全国に拠点があること

の2点です。

1点目についてはこれまでの記事で説明した通りです(参考記事 ⇒ 転職を考えている研究者の皆さん、外資系という選択肢がありますよ)。ポスドクのキャリアとスキルを最大限に活用するには、まずは外資系企業を中心に探していくことをお勧めします。

2点目ですが、ポスドクの勤務先は日本全国に及んでいるものと思われますので、各地に拠点のある転職エージェントを利用することが重要です。エージェントによっては東京にしか拠点がないところもありますので、東京近郊に住んでいない場合は電話を通してコンサルタントと打ち合わせることになりますが、細かい話をするにはどうしても不利になります。可能であるならば、居住地の近くに拠点を持つエージェント会社を選ぶのが良いでしょう。

以上の条件を考えたとき、まずは以下の3つの転職エージェントを利用することが王道となります。

JACリクルートメント

JACリクルートメントは外資系企業の求人に強いことで有名な転職エージェントです。

実は、私の今の就職先はJACを通して見つけることができました。そういった意味では個人的にももっとも信頼できる転職エージェントと言えます。

アカデミアで培ったスキル・経験を活かして民間企業で活躍するには、外資系企業を第一選択肢にすることが間違いなく最適解です。そして、外資系企業への転職を考えるのであれば、JACを候補から外すことは考えにくいです。

実際に利用してみると、JACは科学機器メーカーや医療、診断などの分野などに大変強い印象を持ちました。こうした企業は外資系が強いため、必然的に業界全体に対する実績やノウハウが蓄積されているのだと思われます。このような業界では博士号をもった人材も多く活躍していますので、研究者の転職支援実績があるコンサルタントも多数在籍しています。ポスドク・研究者にとっては頼れる転職エージェントとなるのは間違いありません。

JACリクルートメントを実際に利用した際のレビュー記事は、こちらをご覧ください。
JACリクルートメントを使った転職体験とおすすめの使い方など

▽JACリクルートメント公式サイト▽
JACリクルートメント

リクルートエージェント

【リクルートエージェント】はリクルートが提供している転職エージェントサービスです。先に説明したように、転職情報を提供するリクナビNEXTと違い、専属のキャリアアドバイザーによる非公開求人の紹介を受けることができます。

リクルートエージェントは転職業界でも1、2位を争う大手ですので、大概の求人はここに集まってきていると考えて間違いないでしょう。外資系企業の求人やメディカル系の求人はもちろん、バイオベンチャーなどの募集もあります。

とにかくリクルートエージェントに登録しておけば、様々な可能性を含めて将来のキャリアを検討することができますので、まずはここに登録するのが無難です。拠点も日本全国にあるため、地方で研究している方もエージェントに直接相談できる可能性は高いです。

求人数は圧倒的ですので、この業界に行きたいという意思がある程度固まっている場合は心強いエージェントであることに間違いはありません。

▽リクルートエージェントの公式サイト▽
【リクルートエージェント】

DODA

DODA(デューダ)は人材関連ビジネスを広く展開しているパーソルキャリア(旧インテリジェンス)が運営する転職エージェントサービスです。先にあげたリクルートエージェントと並び、日本における転職エージェント業界の2大巨頭の一つです。

▽DODA公式サイト▽
転職で、サイトに掲載されていない【非公開求人】を活用する方法とは?

パーソルキャリアのサービスの中で面白いのが、MIIDAS(ミーダス)という年収査定アプリです。これを使うと200万人以上の年収データを元に、自分と同じようなキャリアをもつ人材がどのくらいの年収で転職しているかが正確に分かります。

アカデミアの研究者は非正規雇用で年収もそれほど高くなく、自分の転職価値はそれほど高くないのだと悲観していることも多いと思いますが、それは間違いです。今のアカデミアは優秀な人材を雇用できるだけの体力や人材戦略が全く欠けているのが実情であり、民間企業並の待遇を用意することができないだけなのです。

自分の転職市場における価値がどのくらいなのか興味のある方は、是非ともこの一度このアプリで確かめてみてください。


まとめ

今回は民間企業への転職を考えはじめたポスドクや若手研究者に向けて、転職エージェントに関する情報をまとめてみました。

どのエージェントを使うのが良いかは一概には言えませんが、どれか一つを選べと言われたらまずはJACリクルートメントをお勧めします。一方で転職エージェントというのは個人的な相性などもありますので、余裕があれば色々なところに登録しておいたほうがその分チャンスは広がると思います。その点でいえば、リクルートエージェントとDODAの求人数の多さは見逃せません。

結局のところ転職で重要なのは使えるものは何でも使い倒すという気概だと思います。転職エージェントはどれほど使っても求職者側は無料で使えますので、是非とも有効に活用してみてください。

【JACリクルートメント公式サイト】JACリクルートメント
【リクルートエージェント公式サイト】【リクルートエージェント】
【DODA公式サイト】転職で、サイトに掲載されていない【非公開求人】を活用する方法とは?

研究者に最適の外資系企業への転職。成功の秘訣は?

専門スキルももっており、海外研究者とのやり取りも頻繁におこなっている研究者は、即戦力を必要としている外資系企業の求人ニーズにぴったりマッチします。

JACリクルートメントは外資系企業の非公開求人を豊富に取り揃えており、ポスドクや若手研究者の転職エージェントとしてお勧めです。私もJACリクルートメントを使って現在のポジションを見つけました。

・これまでの研究経歴が転職でどのように有利になるのか、専門家による客観的なアドバイスが欲しい
・英語の応募書類の書き方や面接の対策など、キメの細かいサポートがもらえるとうれしい
・求人票だけではわからない社風や業界動向など、生の情報を知りたい

こんな希望も、JACリクルートメントの専任キャリアコンサルタントなら無料でマンツーマンのアドバイスを行ってくれます。

外資系求人に興味がある方は、さっそく下のバナーからサイトに登録してみてください。

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