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戦略コンサルの面接で「何か質問は?」と聞かれたときに、毎回同じことを聞き続けた結果。

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どうも、ケンドー修介(@tensyoku_postdo)です。

戦略コンサルティング会社の面接といえば、ケーススタディ対策が重要ですよね。私も数年前に戦略コンサルにチャレンジしたときは、随分とケース問題を解きました。

はっきりいって私はこのケース面接というのが大の苦手でして、いつまでたってもなかなかうまく答えることはできませんでした。

そんな戦略コンサルの面接ですが、ケース以外のポイントとして、最後にこちらから質問をする時間というのがあります。

私は最後に必ず聞かれる「何かご質問はありますか?」というときに、ある一つの質問をし続けました。

今回はその質問にまつわる、私の体験についてお話ししてみたいと思います。

事業の寿命は30年というが、、、

戦略コンサルはBig3と言われるところから、中堅どころまで、片っ端から受けまくったのですが、どんな会社の面接においても最後に必ず同じ質問をしました。それは以下の様なものです。

事業の寿命は30年などと言われることが多いですが、戦略コンサルティングというビジネスの30年後はどうなっているのでしょうか?

なぜこれを聞いたかというと、本当に素朴な疑問からです。それは要するに、経営戦略なんていう曖昧なもので高額な報酬を得ているビジネスの実態が、私にはどうしても理解できなかったからなんですよね。

30年後の世界を想像することで、戦略コンサルというビジネスの真髄というか、芯のようなものを知りたかったという、まあそんな感じの質問でした。

そして面接官のコンサルタントの皆さんには本当に真剣に答えていただきました。

で、まあ30年後にはなくなってるよ、なんていう人は一人もおらず、このビジネスは30年後も形は変われども存在している、といった感じの答えが多かったです。

その理由ですが、大きくわけて3パターンくらいあったかなと思うので、以下にそれぞれの回答を示したいと思います。

ロジカルシンキングというメソッドは普遍的だから

一番多かったのはこの回答で、要するにロジカルに経営を分析するという作業はどんな時代においても必要だから、30年後も戦略コンサルは残っている、というもの。

これはね、うーん、なんというか、まあそうなんですけど、腑に落ちた!って感じには正直ならなかったんですよね。。

確かに事業会社で働いていると、思いつきや行き当たりばったりとしか思えないような打ち手を繰り広げている場面をよく見るんですよ。そうならないために、論理的な方法論というのは必要だというのは分かるんです。

でも、だからといってロジカルシンキングを専門におこなう部署をアウトソースする意味ってあるのかな?自社でも論理思考が得意な人はたくさんいるはずだから、そういった人たちを集めて教育したほうが、将来的な会社の発展のためには良い気がするんですよね。

様々な会社のノウハウを蓄積することができる

二番目の理由がこれ。

外部の組織として経営戦略立案に立ち会うことで、様々な会社の事例を蓄えることができます。そのような情報は、競合他社の動向が気になる事業会社にとっては、喉から手が出るくらい欲しいものでしょう。

。。。って。おーい!

競合の情報を教えますよっとかって、これはさすがにまずいでしょ。

でも、コンサルを依頼する側の心理としては、意外とこんなものなのかもしれません。みんながやっていることに取り残されたくないから、とりあえず流行っているやつを教えてちょうだいよ、みたいな感じなんですかね?

孤独な経営者に寄り添うことができる

個人的に一番しっくりきた理由がこれです。

経営者というのはとにかく孤独で、経営判断という重い責任を一人で抱えなくてはならない。そういったとき、外部の人間がそばに居てくれて、色々なアドバイスをしてくれるというのは心強いのだ、ということだそうです。

一番目と二番目の理由をあげたのは比較的若いコンサルタントが多かったのに対して、この理由を挙げたのは中堅どころからパートナークラスの人が多かったように思います。

教科書通りのお仕着せの答えではなくて、こういった生身の人間の声みたいなのが、意外と本質的なのかなと思いました。

コンサルは会社の害毒!?

という感じで、面接の最後に同じ質問を聞き続けたことで、いろいろな意見を聞くことができたのは良かったです。

ただ、なんというか、なるほどそうか、という気分にはなかなかなれなかったんですよね。

なんで戦略コンサルという職業が世の中にあるのか?

結局のところ、私は戦略コンサルへの転職はできなかったので、内部に入ってその実態を個の目で確かめるということは永遠にできませんでした。

事業会社で働くようになってからも、折に触れてこのことを考え続けていたのですが、そんなある日、とある本を目にすることになりました。

刺激的なタイトルからしてお分かりの通り、こちらの本の著者は戦略コンサルを徹底的に否定しています。

世の中には「戦略コンサル批判本」というジャンルがあって、あの手この手で戦略コンサルを否定しているんですよね。この本も、そうしたジャンルの中の一つです。

ただほかの批判本とちょっと違うのは、著者が戦略コンサル出身の日本人であることと、経営のガバナンスの視点から戦略コンサル否定論を唱えている点です。特に後者の論点は個人的にはなるほどな、と思ってしまったので、簡単にご紹介しましょう。

アメリカやヨーロッパでは資本と経営が分離されており、経営者というのは株主から専任されているという形式を取っています。両社は緊張関係にあり、経営が悪化すると経営者のクビはすぐに切られます。

このような状況においては、「プロ経営者」という職業が存在し、いろいろな会社の経営を専門家としておこなう、そういった人たちがいるのです。まあ簡単にいえば、3年間隔くらいでいろんな会社の社長の椅子をグルグルと巡るような、そういった人たちです。

で、戦略コンサルというのはこうしたエスタブリッシュメント層と太いつながりをもっている組織、と定義されます。

どういうことかというと、戦略コンサルで経営についての実務を経験したら、事業会社の経営陣として経営に参画するのです。その際に、自分がもといたコンサル会社に経営分析や戦略立案などの仕事を振るのですね。つまり、コンサルと経営陣というのは、持ちつ持たれつの関係になるのです。

一方で、実は日本というのは資本と経営の境目が曖昧です。会社の社長というのは出世競争に勝ち抜いた社員がなります。サラリーマン社長というやつですね。株主も関連会社や銀行がメインですから、いわば身内みたいなものです。

そのため、日本の経営者にとってのコンサルというのは、あくまでも「よそ者」という立場になります。持ちつ持たれつの癒着的構造も生まれにくいため、日本のコンサル市場は欧米に比べてほとんど成長しておらず、その規模もはるかに小さいのだそうです。

個人的には、こうした会社の生態系のような側面にたって戦略コンサルの立ち位置を説明されたことがなかったため、妙に納得してしまいました。戦略コンサルとは一体何か?という私の素朴な疑問に、真正面から答えていると感じたのです。

まあ色々と批判もあるでしょうし、現役のコンサルタントからしたら「とんでも本」の類に入るかもしれませんが、私のようなひねくれた疑問をもった方には、是非とも読んでいただきたいと思いました。

まとめ

戦略コンサルに限らず、世の中にあるビジネスの本質はなんなのかを考えておくことは、どのような仕事をするのであっても重要になことです。特に、これからの時代はAIやロボットなどの革新的な技術がどんどん入ってきますので、変革のスピードはますます早まることでしょう。

30年後に自分の会社がどうなっているのか考えておくのは、きっと頭の良い体操になるはずです。

 

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