どんなところにいたとしても、人間関係とはややこしいもの。
特に職場ともなると、上司の言うことに気を使いながら、内心では(なんでこんなこと、自分がやらなきゃならないのかねえ?)なんて思うことも日常茶飯事。
私なんかは根が適当なので、言われたことにはハイハイと気前よく返事をしておきながら、チョロチョロっと気を抜いて作業することも良くあります。
でも真面目な人ほど、上司の指示は絶対と思い込んで、気を張り詰めてしまうのではないでしょうか。
世の中にはそのような真面目な人につけこんで徹底的に仕事を振ってくる、ずる賢い人もいます。
そんなときにこそ、「ウィンウィン(WinWin)の関係」という言葉を思い出してみてはどうでしょうか。あらゆる人間関係において、どちらか一方だけが得をするということはありえないという考え方です。
「ウィンウィンの関係」という言葉の本当の意味を知れば、嫌なことはやらない、という自由な生き方ができるようになるはずです。
「7つの習慣」の金言とは?
数世代に渡って読み継がれている名著というものがありますが、スティーブン・コヴィー氏による「7つの習慣」は間違いなくそういった種類の本といえるでしょう。
人生をより豊かにするために、以下の7つの習慣を身に付けることが大事だと書かれています。
1.主体性を発揮する
2.目的を持って始める
3.重要事項を優先する
4.WinWinを考える
5.理解してから理解される
6.相乗効果を発揮する
7.刃を研ぐ
前半3つは自分自身に対する習慣を、4〜6は他者とのかかわり合いの中における習慣を、そして7はそれらを含めた絶え間ない自己研鑽を表しています。
このうち、ウィンウィンの関係は4つめの習慣として紹介されています。
私たちは知らず知らずのうちに、自分だけ良ければ構わないという価値観に捉えられています。あるいはその裏返しとして、遠慮や譲歩によって自分だけ損をするような振る舞いを選ぶこともあります。
こうした「Win(勝ち)」または「Lose(負け)」だけの価値観では、相乗効果的なアウトプットは期待できません。
私も勝ち、そしてあなたも勝つ、こうしたウィンウィンの関係こそが、人生を豊かにするために必要な関係性だと説いているのですね。
大事なのは「No deal」といえること
とはいっても、いつでもウィンウィンの関係を築けるかというと、なかなか難しいときもあります。
例えばビジネスで考えてみると分かりやすいでしょう。どうしても売上が欲しいときに、顧客の値引き要求にどう答えるのか?そのまま値引きを受け入れれば明らかに赤字になってしまうけれど、ここで売上を上げないと今季の目標に到達しない。
そんなとき、泣く泣く顧客の要求を受け入れることは「Win-Lose」の価値観、つまりどちらかが勝って、どちらかが負けるというパラダイムの中に陥っていることになります。
それでは、そんなときはどうすれば良いのか?
7つの習慣では、そういうときは「No deal」、つまり取引自体をなかったことにせよ、と主張します。
これこそが、ウィンウィンの関係を築く上でもっとも重要な考え方だと私は考えています。
取引をなんとか成立させようとするから無理がでるのであって、だったら最初から取引自体をなかったことにしてしまえば、勝ち負けのパラダイムに落ち込まずにすむのですね。
これって、結構激烈なことをさらっといってますけどね、実際やろうとすると勇気がいるものです。
その値引き額だとうちはおたくさんには売れませんのでね、残念ですがほかを当たってください。そういえる営業マンがどれくらいいるでしょうか?
でもこうすることで、よりよい条件で購入してくれるお客さんの方へフォーカスすることができるのですね。優秀な営業マンは、多かれ少なかれこうした考え方をしてるものです。
バランスが崩れる瞬間
考えてみれば職場における人間関係というのも、全てウィンウィンの関係で成り立っているべきものなんですよね。
私たちが貴重な人生の時間を捧げて仕事をするのは、それに見合った対価、具体的にいえば金銭的報酬をもらえるからです。
対価としてはそのほかに、仕事でスキルを身に着けて転職に役立てるだとか、そもそも人生のやりがいであるとか、そういったものも考えられるでしょう。
そうした対価に見合う形で、私たちは人生というもっとも貴重なリソースを会社に捧げているわけです。これが、資本主義社会の大前提です。
ところが、これを知ってか知らずか悪用してくる輩がいます。
上司という職位を濫用して過剰な仕事を振ってきたり、労働時間に見合わない低賃金しか支払わなかったりする場合ですね。
そうなったとき、もはやウィンウィンの微妙なバランスは成り立っていません。天秤は大きく傾いて、あなたの人生から健康や生きがいといったものがポロポロとこぼれ落ちているのです。
人はそうなったときでも、なかなか現状を変えようとしません。今のままの状態を無意識に認めてしまう心理が働くからです。
そんなときこそ「No deal」を思い出してください。
ウィンウィンの関係が築けていないのなら、その時点で取引は中止です。もっと良い条件で働ける場所を探し出したほうが、はるかに幸せな人生を送れます。
このブログでも色々なところで書いているように、私はいままで働き方のバランスが明らかに崩れていたことが何度かありました。それは端的に言って、一方的な搾取といえるようなものでした。
そんなとき、「取引中止!」といって転職するのって、本当に気持ちいいものですよ。
いつでも「No deal」と叫べるようにしておくことが、本当の意味での自由な人生なんだと思います。
まとめ
7つの習慣を改めて読んでみましたが、今読んでもはっとさせられるような内容が散りばめられています。未読の方は是非とも手にとって見てください。
その中でもウィンウィンの関係とNo dealの考え方は、自由な生き方を手に入れるためのヒントが満載です。
職場の労働環境や人間関係に悩んでいるのならば、今の状況が一方的な負けになっていないか見直してみましょう。
そして、ウィンウィンの関係が築けなさそうならば、迷わず新しい道を歩み出しましょう!
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