個人型確定拠出年金、通称iDeCo(イデコ)の人気が急速に高まっています。
2017年からはこれまで加入できなかった公務員や専業主婦なども対象になったのに加えて、将来的な年金に対する不安などから資産をしっかりと形成しようと考える人々が増加しており、本屋などでは確定拠出年金に関する書籍が平積みとなっています。
なによりも、個人型確定拠出年金は「絶対儲かるうまい話」(by 山崎元氏)といわれているように、所得税控除による節税効果が抜群に高いことも人気の要因でしょう。
・【確定拠出年金】転職のときこそチャンス!損をしないための賢い考え方を身につけよう
私の場合は口座管理手数料が無料となる楽天証券で運用をはじめましたが、実は楽天証券と楽天銀行をリンクさせることで、楽天銀行の普通預金が0.1%という高金利になる特典があることを知りました。今回はこの特典を受けるための「マネーブリッジ」についてご紹介します。
楽天銀行と楽天証券を連携する「マネーブリッジ」がお得
楽天証券で口座を開設する際に、楽天銀行の方の口座開設のチェックボックスもあるのですが、ついでだからと思いそのまま申し込むことにしました。ただし、日常の現金管理はATM手数料が常に無料となる新生銀行を使っていたため、この時点で楽天銀行の活用は考えていませんでした。
そんなある日、楽天銀行から送られてきたメールを読むと、楽天証券と楽天銀行を連携させることで普通預金の金利が0.1%の優遇金利になると書いてあるではないですか。これは低金利時代の今となっては驚くほどの高金利です。
ちなみに新生銀行の円普通預金は0.001%ですので、実に100倍の金利ということになります。
なおマネーブリッジとは楽天証券と楽天銀行を関連付けることで、両者の資金の移動を簡便にすることができるサービスです。両者の口座を開いていればもちろん無料で設定できます。
そこで楽天証券のページにログインして、画面右上の「銀行連携」というボタンをおしてみることにしました。
すると「マネーブリッジ」という項目が表れるのですが、申込状況をみてみるとなんと「設定済」となっているではないですか。
どうやら楽天証券のと楽天銀行の口座開設をおこなった際に、マネーブリッジの設定も自動でおこなわれていたようです。
ということで、自分の場合は既に優遇金利の0.1%が設定されており、楽天銀行に入金するだけで普通預金に0.1%の金利がつくことになったのでした。
もしも楽天証券で口座開設をしており、その際に楽天銀行の口座も合わせて行っている人は、マネーブリッジが設定済みかどうか確認してみましょう。きっと、既に設定済みとなっているはずです。
また、これから楽天証券で個人型確定拠出年金の拠出をはじめようとしている人は、楽天証券の口座開設時に楽天銀行の口座も合わせて開設しておくことをおすすめします。これにより、迅速に普通預金口座で0.1%という高金利特典が受けられます。
楽天銀行にどうやって入金するか
さて楽天銀行への入金ですが、私の場合は先程述べた新生銀行の口座からオンラインでおこないました。新生銀行は他行あての振込が月1回までは手数料無料でおこなうことができるのです。
ちなみに新生銀行は預金残高などによってステージが変わり、100万円以上の預金がある「新生ゴールド」というステージですと月5回までの振込手数料が無料となります。
振り込み回数が月2回以上になる場合は、頑張って新生銀行で100万円をためて新生ゴールドになるのがお得です。
楽天銀行は普段使いには適さない
楽天銀行の方も、他行あての振込手数料の無料回数がステージによって異なるのは新生銀行と同じです。
ただちょっと困るのは、ATM利用手数料の無料回数までもがステージによって異なるというところ。つまり新生銀行のように無条件で手数料無料にはならないのです。
楽天銀行では残高100万円以上はVIPグレードと呼ばれています。ところがこのVIPグレードでもATM手数料の無料回数は月に5回までなのです。これは普段使いの銀行とするには少し心もとないでしょう。
といことで、ATMからの引き落としを頻繁におこなうのであれば、今のところ回数無制限の新生銀行が最も良いということになりそうです。
銀行口座をお得に使い分ける
ネットなどの情報をみていくと、振込手数料やATM無料回数、それに預金金利などのお得な情報が山のように出てくると思います。そこにTポイントや楽天ポイントのようなポイントも合わせて考えると、一体どこを使うのが良いのか分からなくなってくるのではないでしょうか。
そこで、最後に私が2017年時点でどのように銀行口座を活用することにしたのかご紹介したいと思います。ひとつの例として参考にしてください。
まず、普段使いの資金は新生銀行に入金しておきます。
これは何故かと言うと、私は無駄遣いを避けるために財布に入れる現金はなるべく少なくしていのですが、そうするとATMからの出金回数は自然と多くなります。このとき、ATM手数料が主要なコンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン)で常に無料である新生銀行は、普段使いの銀行口座として最も適しているのです。
ただし、新生銀行は他行あての振込手数料無料は月1回までです。月に2回以上の振込をおこなうことが決まっているのであれば、預金残高が100万円を切らないように注意しましょう。
次に、新生銀行である程度貯金がたまったら楽天銀行の普通預金に資金を移動します。この際、資金移動には新生銀行からのネット振込を使えば手数料はかかりません。こうすることで、余分資金を0.1%の金利で活用できるのです。
ATMや振込手数料を無料にすることは絶対的に重要です。たとえば100万円を楽天銀行に預けたとして、年間の利息は1000円。ここから税金が引かれるので、手取りは790円ほどになります。せっかくの高待遇金利で稼いだ利息も、手数料を何度も取られてしまえば水の泡。余計なお金は払わないようにしましょう。
まとめ
今回は楽天銀行と楽天証券の連携サービスであるマネーブリッジを申し込むことで、楽天銀行の普通預金金利が0.1%という高待遇になる件について解説しました。
私のように個人型確定拠出年金をきっかけに楽天証券で口座を開いたのであれば、是非とも楽天銀行と連携させることを検討してみてください。