2017年は日経やダウ平均が高値を更新し、多くの投資家にとって実りのある年となりました。
私は2017年より株式などのリスク資産への投資を本格的にスタートしましたが、自分のような投資初心者にとっては最適な参入時期だったように思えます。
またかねてより興味をもっていた仮想通貨への投資も2017年の夏頃からスタートしました。ご存知のようにビットコインを始めとした仮想通貨はバブルの様相を呈しており、連日の高値が報じられています。こちらも運の良いタイミングで投資を開始できました。
今回は2017年を振り返る意味で、昨年の投資実績をまとめてみました。また、2018年の投資方針についても記しておきたいと思います。
このブログで何度も触れているように、わたしはかつてポスドクと呼ばれる貧乏研究者でした。そのため手持ちの資産はほとんどゼロに等しく、38歳を迎える今年になっても資産額はそれほど多くありません。
私のような立場にある人は、とにかく許容できるリスクをしっかりと見極めることが肝要です。無理せずできる範囲でコツコツと。2018年もこの方針で投資を続けていきたいと思います。
2017年の株式投資のトータルリターンは20.3%
まずは2017年の株式投資の実績からまとめたいと思います。
とはいっても、一口に投資の実績と言ってもその計算方法は色々あります。特に、期中に何度も買い入れをしているような投資の仕方の場合、そのリターンを真面目に計算するのは骨の折れる作業です。
そこで今回は2017年の1年間でどのくらいのリターンが出たのかを、単純ディーツ法と呼ばれる方法を用いて計算してみました。
単純ディーツ法については、例えば以下の記事が詳しいです。
投資パフォーマンスの計算方法
http://valavg.com/how-to-measure-investment-performance/
(「ひと手間くわえた積立投資で資産形成」より)
その結果が以下の表です。
(円) | 2017年期首 | 投資額 | 2017期末 | 年次リターン |
株式(ETF) | 462,300 | 253,060 | 837,000 | 20.66% |
投資信託 | 325,494 | 272,572 | 721,446 | 26.72% |
年金(iDeCo) | 212,619 | 253,000 | 503,712 | 11.23% |
合計 | 1,000,413 | 778,632 | 2,062,158 | 20.37% |
細かい話は省略しますが、2017年におけるリスク資産のトータルリターンはおおよそ20%程度だったということが分かります。
先進国株式と国内株式をおおよそ半分ずつの割合で保有している私のポートフォリオでは、期待リターンはおおむね5%±20%程度に収束するものと考えられます。
その値と照らし合わせて見ると、2017年の20%というリターンはとんでもなく良かった、というほどのことではありませんが、上限に近い高リターンだったことが分かります。
これは逆に言えば、今後の投資生活ではこれと同じくらいのマイナスのリターンが出る可能性があることを示しています。そのような暴落が起こったときに、発生するであろう精神的・金銭的な負担を十分に吸収できるかどうかを考えておくべきだということになります。
2017年の収益は30万円ちょっとでしたので、これと同じ程度の損をするようなケースをイメージしてみるということですね。最近はブログからの収益が毎月10万円ほどあるので、このくらいのマイナスならなんとかカバーできそうです。
それどころか、リスク資産の割合はもう少し増やしても良いかもしれません。
ただ、我が家の現預金額はいまだに低い水準にあること、株価は高水準で推移していることなどを考えると、しばらくは今のペースを続けたいと考えています。今後発生するであろう調整局面において、リスク資産の割合を高めていくのが良さそうです。今後5年以内を目処に、総資産に対するリスク資産の割合を5割程度にまでしたいと思います。
仮想通貨のリターンは146%!
続いて仮想通貨の投資実績です。
仮想通貨投資は2017年からはじめました。したがってリターンは2017年に投資した金額と期末における時価の単純な差で表せます。
(円) | 投資額 | 2017期末 | 期間収益 | リターン |
仮想通貨 | 362,362 | 894,233 | 531,871 | 146.78% |
こちらの表の通り、仮想通貨投資のリターンは実に146%という数字になりました。投資額のおよそ2.5倍になったということです。
ちなみに保有通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)など、いわゆる主流の銘柄に絞っています。
私がはじめてビットコインを購入したのは2017年の7月ごろで、当時の相場は1BTCあたり30万円程度でした。それが2018年の年初には150万円〜200万円程度になっています。この値上がりにより、大きな含み益が出ました。
もともと私がビットコインに興味をもったのは、ブロックチェーンという技術や非中央集権的なシステムが遠い将来に与えるかもしれないインパクトの大きさに感銘を受けたからでした。したがって初めてビットコインを購入したときは、短期間でこれほどのブームが生まれるとは想定していませんでした。
それでも2017年は年間を通して30万円ほど投資してきたのは、ブログの収益をそのまま仮想通貨投資に回すという自分なりのルールを作っていたからです。
サラリーマンがインターネットを使った副業で収益を生み出し、それを最新の技術に投資していくという流れ、これが私の掲げている「21世紀の人生戦略」の要です。
そういった意味では、私の仮想通貨投資の実績はかなりおとなしいものです。この半年で資産を10倍、あるいは100倍にした人も多くでたことでしょう。「億り人」という言葉も仮想通貨クラスタの間で頻繁に聞かれるようになりました。
私はあくまでも、仮想通貨が描く将来のビジョンに投資するつもりです。そして、そのための原資は副収入の範囲内に収めます。これが、今のところ私の出した仮想通貨投資の絶対的なルールです。
仮想通貨投資に興味がある方は、下記の記事を参考にしてみてください。ビットコインは少額からでも購入できます。
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2018年の投資方針
最後に2018年の投資方針についてまとめます。
といっても、基本的には2017年におこなったことをそのまま続けます。
まず株式投資について。
・国内株式:MAXISトピックスETF
・先進国株式:たわらノーロード 先進国株式
(いずれもNISA枠を利用)
・iDeCo:楽天証券 + たわらノーロード 先進国株式
詳しくは下記の記事で書きましたが、要は手数料の低いインデックスファンドを、NISAやiDeCoなど税制の有利な枠組みを使って買い増していく、という王道のやり方です。
続いて仮想通貨投資です。
2017年はブログ収益を全額仮想通貨に投資するという方針を取っていました。ただ後半になるに従ってブログ収益が上がっていったため、さすがに全額を投資することはリスクが大きすぎると判断しました。確定申告による所得税・住民税の納税のインパクトが馬鹿にできなくなってきたからです。
今年は、ブログ収益として振り込まれた金額の2割、これを仮想通貨投資に回していきたいと思います。
買い付けは、短期的な値段の上下になるべく惑わされないよう、できるだけ機械的におこないます。例えばアフィリエイト収益は毎月15日に入金されますので、この日に仮想通貨を購入することにします。
購入通貨は、先にあげたBTC, ETHのほか、今年はビットコインキャッシュ(BCH)の持ち分も増やしていく予定です。
重ねて強調しますが、仮想通貨投資は余剰資金中の余剰資金を使うこと。なにがあっても(最悪、全額失っても)後悔しない金額を投資すること。このことを常に頭に入れておきたいと思います。
まとめ
2017年の株式市場は、ここ数年の相場の中でも極めて良好だったという声を、多くの古参ブロガーが口にしています。つまり、勝てて当たり前の相場だったということですね。
投資歴の長い人ほど、こうしたときこそ気を引き締め、過度なリスクを取っていないかをしっかりと見直しましょうと言っています。これは、私のような投資初心者にとっては貴重な助言です。
その観点からすると、仮想通貨の投資リターンはほとんど異常といってよい水準です。それこそ、仮想通貨であればどの銘柄を買ったとしても、ほとんどすべての人が利益を上げることができた年でした。
こんなときだからこそ、インデックス投資家の賢い助言を仮想通貨にも適用したいものです。自分の取れるリスクの範囲内で投資すること。これに尽きます。
2018年はどういった年になるのでしょうか?今年も引き続き、無理なく楽しく資産形成を進めていければと思います。
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